2016年02月04日

悪魔の証明

甘利経済再生担当相の現金授受問題に関連して、国会の予算委員会で繰り広げられた質疑。とても興味深い、というか呆れた議論がありました。

TPP交渉を含む現政権の政策について政治献金が影響を受けることはない、と前日の本会議で安倍首相が断言したことについて、その根拠の説明を求められた安倍首相はこんな答弁をしました。

「ないということをない、と証明するのは悪魔の証明なんですよ。あるんだ、と言うんだったら、あるということを主張してる方に立証責任があるんですよ。当たり前じゃないですか。私は、ないものについては、ないと言うしかないじゃありませんか。」

おいおい、お前がそんなこと言うのか?、と思わずツッコミたくなりますね。
だってこのおバカさん、昨年の参院特別委でイラク戦争における米軍の過ちに将来自衛隊が与することになるという至極真っ当な危惧に対して、こう言ってたんですよ。

「(イラクは)大量破壊兵器はない、ということを証明する機会を与えたにもかかわらず、それを実施しなかったわけであります(から米国のイラク侵攻および破壊と殺戮に問題はない)。」

いやぁ、よくもまぁ恥ずかしげもなく、こんな正反対な答弁ができるもんですね。
存在しないことを証明するのは困難だから、存在すると主張する方に証明する責任があるのは確かです。それならば、大量破壊兵器の存在を証明する責任があるのはイラクではありませんよね。

まぁ彼としては、悪魔の証明って言葉を使ってみたかっただけで、物事の本質を理解してはいないのでしょう。

話を戻すと、そもそも現金授受問題が政策に影響している疑いがあるので検証すべき、という指摘に対して「ない」と断言したんだから、その根拠を示す責任があるのは自明の理でしょう。それを、相手に対して「ある」という事例を示せという反論は、単なるすり替えでしかありません。

最近の国会の質疑を見ていると、こんなシーンばかりでイライラしますね。
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2015年02月06日

卑怯な口封じ

イスラム過激派組織により日本人2名が殺害された事件で、悲劇の発端となったとされる安倍首相の中東での演説や日本政府の対応について、国会で追求された安倍首相は「テロリストを批判してはならないような印象を受ける」などと述べたそうな。

また出ましたよ、安倍首相お得意の論理のすり替え。彼は重要な質問をされると、このように論点をすり替えたり悪質な印象操作をして議論から逃げようとしますね。

テロリストの残虐で悪辣な非道は断じて許せませんし、被害に苦しむ難民への支援は必要でしょう。しかし、それと今回の日本政府の対応が適切だったかどうかの検証はまったく別のものであるはずです。
日本人が拘束されている最中にわざわざ中東に出かけて行って、テロリストを挑発するような発言をする必要があったのか、が問われているのですから、当事者たる首相は真摯に答えるべきでしょう。

しかし、このような真っ当な意見が通らない世の中になっているようです。一部のネット世論だけならまだしも、本来なら真っ先に問題提起をすべきマスメディアの多くが沈黙していたり、あまつさえ政府を批判する声に大新聞が「テロリスト擁護」とレッテル貼りをする光景を見てると気持ちが悪いですな。
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2014年10月11日

ノーベル賞の陰で

ノーベル物理学賞の受賞者が発表され、青色LEDの開発と実用化の功績が認められた日本の3氏が受賞したそうな。

今では色々なものに普通に使われている技術ですが、日本で青色LEDが注目されたのは発明者が対価を求めて企業を訴えたニュースがあった時でしょうか。この訴訟のおかげでオイラのように発明とか特許とかに縁がない人でも、職務発明での特許権は発明者個人に原始帰属されることや、その特許が使用者に承継される場合は十分な対価を支払う必要があることは知っていると思います。
当時はかなりセンセーショナルに報道されましたしね。

そういえば、現政権はこのシステムを変えようとしてますな。職務発明の特許権は自動的に企業のものとなり、発明者へは契約による報酬を支払えば良いことになるようです。
これにより発明者が得るものが減ることになるので、優秀な技術者の海外流出が進むと危惧されています。それでも政府や経済界が推し進めようとする理由はやはり、企業側の訴訟リスクを減らすためでしょうか。

現行の制度を維持するのがベストだと思いますけどねぇ。
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2014年08月10日

蔓延する違法行為

有名な某ビューティクリニックが仙台労働基準監督署に是正勧告を受けたそうですな。

問題とされた「有給休暇取得後に休んだ日数分を不当に減額」・・・どこかで聞いたような手口だと思ったら、うちの会社がやっていることでした。月の残業時間がそれぞれ50時間だとしたら、会社が給料明細に書いてくる残業時間は42時間となっていて、もちろん金額もそれなりに減額されているのです。
これによって生じる給料の未払い額は、1年間で20万円くらいになるかな。

もちろん会社に文句は言ったわけですが、パワハラまがいな台詞を吐かれて終わり。労基署に相談しましたが申告ではないのでとくに動きはなく、今のところこの犯罪は野放しです。
証拠は揃っているのでいずれ申告するつもりですが、現在の日本ではこちらも失うものが多いのでタイミングを見計らっているところ。

こんな風に従業員から搾取している経営者は決まって「労働基準法を遵守していたら経営が成り立たない」などと言いますが、そんな輩は得てして従業員よりも裕福な生活をしています。

うちの会社にはこんなジョークがあります。
「うちの会社で最近クルマを買い換えたのは誰だっけ」
「社長だよ」
「じゃぁ、その前は誰だっけ」
「社長だね」
「この5年以内にクルマを買ったのは?」
「社長だけだな」

ジョークって言ってますが事実なのが悲しいというか情けない。
社員みんなワーキングプアで苦しんでいても、どこ吹く風って経営者が多いですね。
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2014年07月02日

見るに堪えない醜態

兵庫県の県議が政務活動費の使途不明を追及され、記者会見で謝罪も説明もせずにわんわんウソ泣きする醜態が話題になっていますな。

最初はお笑い芸人が寒いコントか何かをやってるのかと思って失笑だったんだけど、すぐにニュースだと理解して愕然。さらに現役県議の記者会見を報じるニュースだと知って唖然としました。
恥を知らない人間っていうのは、あそこまで醜さと愚かさを見せつけられるものなんですね。

さて、報道されている疑惑については・・・どれだけウソ泣きしたって潔白だと思える根拠は何一つないようです。すでに判明している事実関係だけでもほぼ真っ黒・・・だからこそ、あんな会見になっちゃうんでしょうか。
っていうかあんな記者会見するような人が県議会議員をやってるっていうのが恐ろしいっていうか悍ましいっていうか・・・。広島はどうなんだろうか、ちょっと心配になりました。

それにしても、領収書がなく活動報告もない出張に費用を支出してしまう議会がそもそもダメでしょ。市民からの税金で運用しているんだから民間以上に厳しく運用しなきゃならないのに、議員や役人の杜撰さは目に余ります。

この国を本当に良い国にしたいなら、まずこのような寄生虫を排除することから始めるべきですね。
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2014年07月01日

容疑者呼ばわり

先週末、車中泊をした夜に職場仲間から受信したショートメール。

「ばりさく(の本名)が殺人者になっとる」

もちろん身に覚えがないんだけど、このご時世いつ冤罪に巻き込まれるかも分かりません。とりあえず情報収集を始めてみると、ほどなく殺人事件のニュースを見つけました。
なるほど、たしかにオイラと同じ名前の男が容疑者になってますな(漢字は違うけど)。

事件の詳細は帰宅してから知りましたが、元交際相手による凶行とのこと。「最近よくあるなぁ」と思った途端、ふと気づいてしまったのです。

こんな事件を起こすような連中に負けてるんだ、と・・・。

いかん、生きていく気力が(以下略)。
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2014年06月19日

最後は金目

石原環境相の発言がまたしても騒動を巻き起こしておりますな。

原発事故の除染で出た汚染土などの中間貯蔵施設を被災地に建設するため、政府は地元の2町で説明会を開催していますが、地元の理解が得られないことへの本音が出たんでしょうな。「最後は金目でしょ」と言ったのはどうやら事実らしいですが・・・アホは死ななきゃ治らんのでしょう。

たしかに住民らへの補償は金銭的なものにならざるを得ないでしょうが、自分の財布からお金を出すわけでもないくせに上から見下したような思考をする輩が担当大臣では、仕方なく受け入れようと考えた人でも「ふざけんな」となるでしょう。
そもそも「金なんか要らないから故郷に住めるようにしろ」と言われたらどうするんだか。他に選択肢がないのは政府側なんだってことが理解できていれば、こんな言葉は吐けないね。

それはそうと、福島に建設するのはあくまでも中間貯蔵施設。最終処分施設は県外に・・・と言ってるけど、福島以外の都道府県が受け入れるって道筋はまったくなく、今のところは無責任な絵空事に過ぎません。
そりゃ責任を持って安倍首相の地元である山口県が引き受けるってことなら理解できなくもないですけどね。広島から近いからオイラは納得しませんが・・・。
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2014年06月15日

そうだったのか

最近、カップ麺やファミレスのメニューに「ブラジリアン」って単語をよく見かけると思ってたけど、ワールドカップに因んでたのね。今日まで迂闊にも全然気づかなかった。

さて、いつの間にか開幕しちゃってて、今日が日本の初戦だったようですな。各国の戦力分析なんてよく分からないのですが、順調に勝ち点ゲットするんだろうって雰囲気。

外出中、何かの拍子に試合結果を知ったんですが・・・ありゃま、逆転負けしちゃったの?

ルールやシステムとか何も知らないんですが、1回負けたからって終わりじゃないんだろうから悲嘆にくれる必要はないんでしょうが・・・次は勝てるんでしょうかね。

ま、今のカープみたいにならなきゃ良いな、と思います。あ、今日はなんとか勝ちましたね。
サッカー日本代表は負けたけど、カープが勝ったのが嬉しいです。
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2014年05月10日

福島の今・・・

この連休もおバカなハニトーツアーを敢行したわけですが、じつはもう一つの目的がありました。なかなか収束の見えない福島第一原発事故に起因する福島の現在の姿を、実際に自分の目で見ようと思ったのです。
ちょうど週刊コミックに連載中の「美味しんぼ」による表現に非難が集中する事態が重なったこともあり、ちょっと不安を感じながらの実施となりました。

車中泊した道の駅を出発し郡山市まで北上した後、そのまま東へ行こうとしたんですが、思い直していわき市方面へ。一旦太平洋側で戻ってから北上することにしました。



ゆうゆうあぶくまライン(JR磐越東線)と並走するように走るので、何度も何度も踏切を渡ります。いわき到着まで一度も電車に遭遇しなかったんだけど、後で調べたら1時間に1本とか、そんな感じらしいです。



途中、夏井川渓谷を見下ろしながら小休止。
もっとノンビリしたいところだけど、時間がないので先を急ぎます。



いわき市内に到着。ここから再び北上を始めます。



東日本大震災での津波浸水区間を示す標識。



道の駅で休憩しようと思ったら、現在は休館中。警戒区域が解除された町の犯罪防止のため、県警双葉署の臨時庁舎になっているそうな。
休憩したかったので、ちょっと残念。



休憩場所を探しながら、国道を外れて海の方へ。
ところどころに廃墟と化した民家が放置されています。



キャンプ場が併設されたスポーツ公園があったので立ち寄ってみました。



まだ朝の時間帯だからかも知れませんが、ゴールデンウィークでとっても良い天気だというのに、広大な公園には人っ子一人いません。キャンプ場にも誰もいなくて、昼間だというのに薄気味悪い雰囲気。

だだっ広い広場に点在する遊具が、寂しそうに子供たちを待っています。



やっぱり海沿いは廃墟が多いみたい。でも、ここが高台だから家の形が残っているわけで。



海沿いの低いところだと、集落が消えてしまったみたいに空地が広がります。
ポツンと残っているあの家は津波を耐え抜いたんだろうか。震災直後に訪れた仙台近郊を思い出します。

そんな空地には怪しげな黒い袋が並んでいました。何だろうと思っていたら、どうやら除染作業で収集した汚染ゴミらしい。



移動を再開したら交差点で一旦停止。
直進は通行止め、右に曲がると第二原発、そして左に曲がると第一原発方面。



とりあえず右折してみたら、すぐに「検問実施中」の電光掲示板がお出迎え。



陸前浜街道の国道6号線に戻り、信号待ちをしながらふと右に視線をやると幹線道路沿いの歩道橋横にも廃墟がありました。家は人が住まないと荒れるって言いますからね。



北上を続けていると、ついに帰還困難区域の検問にぶち当たりました。ここから先は自治体発行の許可証を持っていないと通行ができません。

オイラ以外にも、ここでUターンする車が数台チラホラ。県外だけでなく県内ナンバーも見かけました。



この辺りになると、赤色灯を積んだ車を見かけることが多くなりました。逆に、屋外を歩いている人はまったく見かけなくなり、やっぱり雰囲気が違いますね。



あちこちに設置された迂回路を示す看板。



学校のグラウンドも雑草が茂り放題。
学校名の看板が外されていますが、かつては小学校だったようです。



結局、常磐道の高岡IC付近までで北上の限界。第一原発の北側に位置する南相馬市方面へは、早朝に走っていた国道349号線まで内陸側に迂回しないといけないようです。

ところどころ道路に段差ができている箇所がありますが、補修工事まで手が回らないみたい。



行先が消された看板をいくつも見かけました。もともと何て書いてあったのかは分かりませんが、あの方向には福島第一原発があります。



次の目的へ向かうため、西へ進路をとることにしましたが、山間のダムがあるようなところにも除染ゴミが積んでありました。これらは県内に作られる予定の中間貯蔵施設に一時保管され、まだ候補地すら決まっていない最終貯蔵施設で処分されることになるわけですが・・・こんなのが街中に野積みされている状況では復興なんて将来が見えてきませんね。



振り返った遠い彼方に、こんな事態を引き起こした元凶が・・・。



広島出発が1日遅れた影響で結果的に福島滞在時間が短くなってしまいましたが、福島の現状を一部分だけではあるものの自分の目で確かめることができたと思います。
posted by ばりさく at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題

2014年03月11日

安倍政権の姑息なやり口

労働者派遣法の改悪が閣議決定されたそうな。

『3.11』っていう世間の注目度が下がるタイミングでやる安倍政権の姑息なやり口は、まさに本性見たり。流石としか言いようがありませんな。

法改正の内容はというと、今までは派遣にやらせることができる期間に上限があったのを廃止し、働く人を3年毎に入れ替えれば無期限に派遣にやらせることができるようになります。ただし、オイラのような特定派遣の場合は例外で、人を入れ替える必要もない。
つまり、労働者側にはまったくメリットがないけど、企業側としては『物』扱いの労働者を格安で使い続けることができるようになるメリットだらけなわけだ。

実際、オイラだって派遣先の正社員と比べたら半分くらいの給料で(以下略)。

派遣っていう人身売買を是正するのではなく、むしろ促進してワーキングプアという奴隷階級を作ろうとしているわけだけど、なんでこんな政権の支持率が高いのかまったく理解できないね。
posted by ばりさく at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題

2013年12月10日

バカの一つ覚え

またまた亡霊が復活しそうなニュース。
外交や安全保障政策の指針となる国家安全保障戦略(NSS)とやらに「愛国心」を明記すると政府・与党が言い出してるそうな。

出たよ、バカの一つ覚えが。

相変わらず「【戦前の】日本を取り戻す」キャンペーンにご執心ってわけですね。そのうちまた「美しい国」とか言い出すんでしょうか。

国家権力が持ち出してくる愛国心なんてものは、ろくなもんじゃないです。政治屋どもが言ってるのは「市民は黙って政府に服従せよ」ってことであり、彼らが守りたいのは郷土でも市民でもなく、自分たち自身の既得権益だけ。

そもそも、相手に好きになって欲しかったら、好きになってもらえるように自分を磨くのが筋道ってものでしょ(オイラが言うと説得力ゼロだけど)。それなのに「貴方は私を好きになるべきです。好きになりなさい」と押し付けてくるなんて、ただの勘違い野郎でしかありません。

何も言わなくたって、郷土を大切にする心は誰だって持っています。そして、押し付け勘違い野郎の真意と、その先にある危険をちゃんと見抜いているのです。
posted by ばりさく at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題

2013年09月09日

2020年は東京

2020年の夏季オリンピックが東京で開催されることが決まったそうな。

そういえば以前、広島が長崎との共同開催をぶち上げたりしたこともありましたね。国際オリンピック委員会(IOC)などにあっさり却下されたのも随分昔のことのようです。

さて、開催都市としてのポテンシャルについては広島とは比較にならず、イスタンブールやマドリードといった他の候補地と比べても文句なしの東京。しかし、福島の原発事故が未だ収束への道筋が見えない状態だというのがどうしても引っかかります。
なんたって東京都が大株主の東京電力があの体たらくなんですから。

それはそうと、安倍首相が最終プレゼンで広げた大風呂敷。福島の問題について「我々のコントロール下にある」と言っちゃいましたが、大丈夫なんですかね。
汚染水漏れなどのトラブルは続発してるし、除染で発生した放射性廃棄物の保管・処理の方法は決まってないし、そもそもメルトスルーした核燃料が今現在どうなっているか誰も分かっていない。オイラには、幸運にもたまたま小康状態になってるだけでコントロールされてるようにはとてもじゃないけど見えないんですけど・・・。

そもそも安倍首相は前回政権時、国会で今回のような事故への対策を問われて「必要ない」と答弁したお人なんですがね。そのうちオリンピックのために原発再稼働・・・なんて言い出すんじゃないかな。
posted by ばりさく at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題

2013年08月28日

レベル3

相変わらずトラブルっていうか不祥事続きの東京電力福島第1原発。タンクから大量の高濃度汚染水が漏出した問題で、原子力規制委が原発事故の国際評価尺度での評価をレベル3に決めたんだそうな。

国際評価尺度(INES)は0から7まで8段階のレベルがあるんだとか。
7.深刻な事故
6.大事故
5.所外へのリスクを伴う事故
4.所外への大きなリスクを伴わない事故
3.重大な異常事象
2.異常事象
1.逸脱
0.尺度以下

さて、上記の尺度とやらをそのまんま当てはめたら、現在進行中の事態に対してレベル3っておかしいですね。
汚染水が海へ流れ出ていることは、所外へのリスクとは言わないの?
そもそもこれは深刻な大事故ではないの?
どちらも「No!」と言えるのなら大したもんです。

それにしてもレベルを決めたからといって、事態にどう対処していくのか全然伝わってこないんですけど。何の解決にもつながらないレベルに、いったい何の意味があるんでしょうかね。
もはや一企業に任せておいてどうにかなる状況ではないでしょうに・・・。

レベル3になったからってホイミが使えるわけではないし、レベル7だからってラリホーが使えるようになるわけでもないんだよ。 呪文で事態が少しでも回復できたり、夢の中の出来事ってことにできれば良いけどさ。
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2013年06月22日

富士山が世界文化遺産へ

カンボジア・プノンペンで開催されていたユネスコの委員会で、富士山が世界文化遺産に登録されることが正式に決まったそうな。

富士山の美しさは誰もが認めるところだろうし、文化的な価値についてもとくに異論はありませんが、なんか違和感があるのは何故でしょう。やっぱり自然遺産ではなく、文化遺産での登録になってしまったからでしょうか。
テレビに映し出された悲願達成を喜ぶ地元の様子も、「未来のために環境や美観を保護していくぞ」って決意よりは、観光客が増えることによる経済効果を期待してるだけのように見えますし。

まぁ、そもそも世界遺産ってものはそんなものでしょうけどね。観光客を呼び込むためのネームバリューとして利用されるのはどこでも同じ。
とくに自然遺産ではなく文化遺産である以上は、ある程度は人が来ないと文化的なものになり得ないですから。

そういえば、広島には1996年に登録された原爆ドームと厳島神社がありますが、当時はどうだったっけ。それなりに騒いでたような気もしますが、オイラのことだからどうせ冷めた目で見てたんだろうな。
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2013年05月07日

11年ぶり

高校野球の春季岡山県大会で、母校が優勝してた。

11年ぶりの中国大会出場で、夏の大会はもちろんシード。

さて、久しぶりに夏の甲子園に行きたいね。
posted by ばりさく at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題

2013年03月27日

選挙無効判決

昨年12月の衆院選について「1票の格差」を理由に選挙無効を求めた訴訟で、広島と岡山でついに無効判決が出ましたな。

以前から「違憲状態」だの「違憲」だのと言われていたわけですから、当たり前っちゃ当たり前ですけどね。そもそも公職選挙法で事情判決が禁じられているのに、事情判決の法理とやらで「違憲だけど有効」と判断する裁判所は異常でしょう。
もちろん問題を指摘されながら延々放置してきた国会の怠慢が論外なわけですけど。

有効期限を設けた広島高裁の判決は国会機能を停止させないという利点があるので、事情判決する根拠はないように思えます。さぁ最高裁がどう判断するのでしょうか・・・。

それにしても現在の政治情勢で再選挙、しかも衆参同日投票ってことになったら、息も絶え絶えの某政党は消滅しちゃうんじゃないですかね。
posted by ばりさく at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題

2013年01月30日

隠蔽体質

柔道のオリンピック女子チーム監督とコーチが選手に暴力を振るっていたとして、15名もの選手が連名でJOCに告発してたんだそうな。

先に全柔連に訴えてたんだけど、連盟側は事実を公表せずに始末書だけで内々に済まそうとしてたらしく、そんな対応に不満を持った選手側がJOCに告発したって流れみたいですね。選手側は指導体制の一新、つまりは監督らの交代を求めていたらしいから、続投決定がよっぽど我慢ならなかったのでしょう。

それにしても、高校スポーツでの体罰問題で大騒ぎになる前にこんな事態が起きてたなんて、全柔連の隠蔽体質は救いようがありませんな。ここ最近の騒動について、何食わぬ顔で「体罰はいけません」とかほざいてたんでしょうか。

この監督もね、オリンピック会場で女子選手に暴行を加えてた現場で他国チームのコーチに制止されてたなんて、とんだ恥晒しですよ。しかも警視庁所属って・・・何かの冗談かと思いました。

人材不足だとしても、こんな人物を監督として続投させなきゃならない合理的な理由があるとも思えないですけどね。
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2013年01月17日

正論だと思う

大阪の高校でバスケ部の主将が顧問の体罰を苦に自殺した事件について、大阪市長の橋下氏が体育科の入試を中止するよう市教委に要請したそうな。

SNSのコメントなどを見ると批判が多いようです。でも、珍しく彼の主張は真っ当かも知れません。

当該高校の体育科が教育機関としてふさわしくない状態であるのは報道を見る限りでは疑いようがありません。そんな状態で受験させ、新入生を受け入れることこそ無責任だと思います。
体育科の廃止や、最悪の場合に廃校も辞さない構えで改革を目指すのであれば、やむを得ない措置ではないでしょうか。一旦生徒を受け入れてしまえば、その後の打ち手はどうしても限られてきますから。

それに教員の総入れ替えも正論だと思いますね。これから実態調査が進んでいくと、暴力行為の発覚で教師や顧問が懲戒で全滅・・・なんて可能性もありますけどね。
人事の刷新は有効であり不可欠ではないでしょうか。

この時期の中止となると受験に影響があるのは間違いありませんが、だからといって問題の解決を先送りにするのは間違っていると思います。実際に中止できるかどうかは分りませんが、唾棄すべき事なかれ主義に一石を投じたことは評価したいと思います。
posted by ばりさく at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題

2013年01月12日

体罰という名の暴力

大阪の市立高校で発覚したバスケットボール部顧問による日常的な暴力。被害者の生徒が追いつめられて自殺してしまったことで明るみになったわけですが、なんで報道では「体罰」って呼ぶんでしょうか。

もともと体罰に明確な定義なんて存在しませんが、基本的には教育的な理由で肉体的な苦痛を与えることを指します。注意や指導をしても聞かなかったり理解できなかったりした場合に実力行使で従わせたり懲らしめたりすることだと思います。
だとすれば、スポーツの技術的な指導がこれに該当するとは思えないし、技術的なミスや試合に敗れたことが罰せられる理由になるとも思えません。

こんなの、ただの暴力であり虐待であり私刑です。上下関係を利用して抵抗できない相手を痛めつけて、王様気分になっているだけです。
サディズムと教育を峻別できない人間が未成年を指導する教師をしていてるなんて異常事態ですよ。
しかも件の顧問、報道によると事件後も「体罰は必要」とか言っているとのこと。学校教育法で体罰は禁止されているってことすら理解していない、ただのゴロツキじゃないですか。

そして大津でのいじめ自殺でも注目を浴びた、校長と市の教育委員会。やるべき仕事をしないばかりか、ここでも隠蔽と自己弁護と責任逃れのオンパレード。
公務員には業務上で発見した犯罪には告発義務があるはずなのに、なかなか適用して処断されないからこんな連中がのさばるんです。体罰を科すべき対象は明らかに彼らの方が適任でしょう。

この国のスポーツ業界はいまだに時代錯誤な暴力指導が跋扈しているようです。東京都にオリンピックを招致するのであれば、その前にこの恥ずかしい状況を一掃して欲しいものです。
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2012年12月25日

最高裁判所裁判官国民審査

今回の衆議院選挙でも同時に行われた最高裁裁判官の国民審査。いくつかの自治体で間違いが見つかったとか報道されてたけど、ようやく結果が確定したそうな。

んで、いつもどおり誰も罷免されることなく終わっちゃいましたね。

罷免を求める“×(バツ)”が書かれやすいのは投票用紙の右端か左端に記載されている裁判官だ・・・って、いつだったか大昔に新聞記事か何かで見かけたことがありますが、基本的には「よく分からない」って理由で誰にもバツをつけない人が多いらしいです。
最近はそれじゃいかんってことで全員にバツをつける人も増えてきたらしいけど、それくらいで過半数に達するはずもなく、歴史上この制度で罷免された裁判官はいないんだそうな。

某SNSでのコメントを見てると「そもそも誰がどんな判決をしたか分からない」って意見が多かったです。たしかに配布される審査公報に全部が書かれてるわけじゃないしね。
ただ、審査公報の存在自体を知らない人が多いようで、それはそれで問題ですな。

最高裁裁判官国民審査 審査公報

オイラも、審査公報に目を通しただけでは罷免に値する裁判官を見つけることができませんでした。しかし、印象に残っている過去の裁判で限りなく冤罪だと思える「高知白バイ衝突死事故」についてネットで調べ、不合理な判断をした裁判官にバツをつけました。
ただ、ここまでするのはさすがに労力がかかりすぎます。それに審査公報にこの重大な判決が記載されてなかったのが驚きです。

もっと公平公正に効率よく情報が入手できれば、この制度をもっと活用できると思うんですけどね。
posted by ばりさく at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・時事問題