2012年09月24日

鳥の演劇祭5

9月22日の土曜日、鳥取県の鹿野町で開催されている「鳥の演劇祭5」へ今年も行ってきました。



まずは鹿野往来交流館「童里夢」にて、パペット・シアター・センター“ブイ”(フィンランド)による「オフェリアと影の一座」。

とある劇場のプロンプターをしていた老女オフェリアは劇場の廃業により仕事を失い、さらに住んでいた家も追い出されてしまう。しかし心優しい彼女を慕い集まってきた影たちと劇団を作ることになった・・・。

あまり人形劇を観る機会がないし、さらに海外の作品なのでいろんな意味で身構えてしまいますね。まずは言葉の問題ですが、もちろんフィンランド語での上演だったものの、額縁舞台の両脇にはテレビが置かれていて日本語字幕が表示されるようになっていました。
そして人形劇が始まったんですが・・・いろんなアイデアが散りばめられた作品でとても楽しかったです。

額縁から飛び出して生き生きと動く人形たち、額縁で繰り広げられる影絵によるファンタジー、そして人形遣いもしっかりキャストとして楽しませてくれます。子供向けのお話にありがちなラストシーンも陳腐ではなく、心にジーンとくる感じがとても心地良かったです。
この日は子供向けの作品が目白押しということもあり、たくさんのちびっ子たちで小さな会場は超満員でした。



続いて、鳥の劇場[劇場]にて、青年団(東京)による「銀河鉄道の夜」。

星祭りの夜、貧しく孤独な少年ジョバンニは、ふと気づくと銀河鉄道に乗り込んでいた。その列車には友人カムパネルラも乗っていて、二人は星々の中を旅することになるのだが・・・。

宮沢賢治の有名な童話をフランスの子供たちのために戯曲化され、さらに日本語版に書き直されたお芝居です。ステージ正面の大きなスクリーンに天の川が映し出され、カラフルな立方体を利用して原作が持つ不思議な世界をたっぷり満喫できる作品になっていました。
個人的にはお気に入りな女優さんを久しぶりに舞台で観られて大満足だったり。



それから、しかの心にて、セレノコンパーニョ(静岡)ととりっとダンス(鳥取)による「コミュニティ・ダンスの祭典II」。

ダンスといっても音楽に合わせてカッコ良く踊るだけのダンスではなく、最近浸透しつつあるコンテンポラリーダンスの公演。静岡の市民グループと鳥取のグループによる2本立てという構成でした。
ダンスの技量や芸術性はよく分からないですが、両グループとも面白かったです。



最後は特設野外劇場にて、鳥の劇場(鳥取)による「赤いろうそくと人魚」。今年は総合支所ではなく鳥の劇場敷地内に建てられていました。



お宮がある山の麓でろうそく屋を営む老夫婦が、ある日お宮参りをした際に人魚の赤ん坊を拾った。二人は赤ん坊を大事に育て、成長した娘はろうそくに赤い絵の具で絵を描き始めたところ、大変評判となり蝋燭屋は繁盛した。
ある日、南国からやって来た香具師が人魚を売って欲しいと持ちかけた。最初は拒んでいた老夫婦だが、人魚は不吉と吹聴され、大金に目がくらんでついに売ってしまった・・・。

小川未明の童話が原作で、この戯曲はろうそく屋の一人息子が読んでいた童話の中で物語を追体験する設定になっていました。怪談じみた因果応報の物語であり、少し肌寒い秋の夜で屋外ということもあって、引き込まれるような雰囲気が最高でした。

・・・が、残念なことに上演中にぺちゃくちゃ喋るクソガキと躾ができない馬鹿親のせいで、せっかくの作品が台無し。この日は人形劇と童話で子供向けのプログラムだったので子供が多いのは仕方ないのかも知れませんが、思わず立ち上がって怒鳴りつけたくなる感情を押し殺すのに骨が折れましたよ。
地域に密着した芸術活動なので劇場から子供を排除することはすべきでないと思いますが、なんとかなりませんかねぇ。



上演後、鳥取市内でハニトーを食べる予定だったため、急いで4公演分のアンケートを書いて鹿野町を後にしたのでした。パーティー参加したかったなぁ。
posted by ばりさく at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇鑑賞
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