
「日記ちゃん」は図書館に勤める女性が来館者の男性に恋をする一人芝居。その恋い焦がれ方が尋常ではなく、妄想がどんどん膨らんでいくのがとても面白かったです。
時にはマネキンを使いながら一人で3役を入れ替わるのが見どころでしょうか。階段の手すりや扉などの設備も上手く演出で取り入れてとにかく楽しく観ることができました。
そして「タイトな車」は、森の中で遭遇した記憶喪失の男性二人によるハチャメチャ劇。止まったオープンカーの前で目覚めた男・末武は、もう一人の男・河村が自分をはねたと思い込んで病院へ連れて行けと迫るが、末武も記憶がないしキーも持ってないし・・・ってオープニングから、どんな展開を見せるのかとワクワクしました。
オチはちょっと強引な感じもしましたが、スピーディーな展開は見応えがありました。
ちなみにタイトな車は広島の劇団であるブンメシが2005年に初演した作品で、今回はコラボ記念ということで「広島のヒト割引」が実施されていました。もちろん、オイラも「広島から来ました」ってんで500円割り引いてもらいましたよ。
んで、登場人物の河村とはこの日吉祥寺で青年団の舞台に立っている河村竜也氏のことであり、末武とは現在広島でローカルタレントとして活躍中の末武太氏のことですよ。初演は俳優の姓をそのまま使ってて、今回はそれを変えなかったみたい。
幕間の空気が良かったな。日記ちゃんが静かに自分の芝居の片付けをしている中、怪しげな男性がオープンカーを組み立てて・・・何かが倒れて大きな音がしたのはご愛敬。
