チェーホフの「かもめ」がとても有名な戯曲だってことは知っていましたが、実際にこのタイトルのお芝居を観るのは初めて。演劇史に残る記念碑的作品とも言われているので、いつか機会があれば観てみたいと思っていました。
劇場に入ってみると、そこは舞台の上。舞台奥に客席が組まれ、本来の座席空間には朽ち木が配されて奥行きのある背景になっています。
席に着くと眼下には真っ白なステージが広がり、思いのままに動き回ったり佇んだりする4人の女性ち。女性たちの白っぽい服と床の白が清潔感を感じさせ、また彼女たちがスリッパを履いていることから、ここは病院なのかな。
さて、せっかくの機会なのでしっかり理解しようと台詞を聞きストーリーを追いかけていきましたが、いつの間にか脳細胞がついて行けなくなったようで、あっさり破綻。ニーナの回想というか前日譚として「かもめ」のストーリーが展開されていることや、それぞれの人間関係はなんとか把握できてると思ってたんですが・・・難しいですな。
何度も繰り返される台詞の中でのトリゴーリンとアルカージナの所作や表情がとても印象に残ってるんですがね。やっぱりストーリーや台詞を事前に知っていた方が良かったのかも知れません。
