2011年04月24日

Rise〜ある先駆者たちの生涯〜

東区民文化センターにて、劇団Tempaの旗揚げ公演「Rise〜ある先駆者たちの生涯〜」の大楽を観劇。

時は明治、伯爵家に生まれた土方与志(本名:久敬)は演劇に魅了され、仲間たちと一緒に自らの別荘で公演を打つようになる。彼らの演劇は好評を博したが、与志は次第に俗物的な価値観に支配されスランプに陥っていく。
師事した小山内薫の薦めでソ連へ留学し、スタニスラフスキー宅を訪れて演劇研究するようになるが、日本で関東大震災が発生。予定を早めて帰国した与志は、小山内や仲間たちと共に新しい劇場を立ち上げる・・・。

日本に近代演劇の風を吹き込んだ実在の劇作家、演出家たちの奮闘を描いた作品です。ストーリーは史実とは違うものの、テンポ良く展開する物語と役者たちの迫真の演技によって、新劇の黎明期に引き込まれていきました。

そんな中で、お芝居を面白くさせてくれた登場人物がマクベス。シェイクスピアによって書かれた戯曲「マクベス」に登場する彼は、自分を悲劇の主人公に貶めた演劇を憎み、演劇に復讐するために与志や小山内を利用しようとするって設定です。
どう展開していくのか楽しみにしてたんですが、物語終盤になるとあまり本筋に絡まなくなり、印象が少なくなってしまったのがちょっと残念かな。

驚いたのは関東大震災のシーン。天井から砂利と呼ぶには大きめな石を大量に落とす演出により、大地震の凄まじさが伝わってきました。
東北大震災がまだ収束していないだけに、この直截な表現は作り手として勇気の要るシーンだったでしょうね。史実でもあるし物語の展開に必要だから不快には思いませんが、オイラも多少複雑な気持ちになりました。

さて、この劇団は今回こそ旗揚げ公演ということで劇団員による公演ではありませんでしたが、これから徐々にメンバーを増やして劇団として活動していくとのこと。広島に新たなカンパニーの誕生ということで、今後が楽しみですな。

Rise ある先駆者たちの生涯
posted by ばりさく at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇鑑賞
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