まずは変劇団。高校を卒業したばかりの若者が結成した劇団だそうで、「ビーフ・ストロガノフ」は登場人物の女の子2人が繰り広げる会話劇です。友人同士である彼女たちの等身大の日常を面白おかしく描いていて、とても楽しく観ることができました。
そして黄金山アタック。薄暗い空間に佇む二人の男女から発せられる言葉が、まるで豪雨のように降り注いでくる斬新な構成です。
女性が日本語でまくし立て、男性は同じ言葉を英語で語るアンサンブル。時折やってくる笑い声や叫び声でシンクロする場面が印象的でした。
最後は山根氏による一人芝居。真夏の暑い日に自宅を訪ねてきた友人との会話を描いていくんですが、「いない」はずの友人を「いる」ように見せつつ、最後に「いなくなる」展開を表現するのは難しそうですね。
剣道のシーンはもう少しリアリティが欲しかったし、暗転が多いのが気になりました。
観劇後はクリティカル・レスポンスが行われ、アーチストと観客が直接意見を交換する場が設けられていました。オイラはおとなしく客席から見学してましたが、観客側の意見や感想に頷いたり、アーチスト側の説明に驚いたり、いろいろ発見があるのが楽しいですね。
ちなみにアーチスト側の質問にオイラが答えるとしたら・・・。
「ビーフ・ストロガノフ」で伝えたかったことが理解できたか?
残念ながら、答えはノー。テーマがあるようには感じられなかったし、頑なに食べるのを拒否する女の子の心情が「意地を張っていたから」とは理解できませんでした。
てっきり前半の「便秘ネタ」の伏線回収かと思っていましたからね。お腹をさする演技も空腹ではなく便秘を気にしてるように見えたし。
「NOT I」はどんな感じだったか?
序盤は何を言っているのか判らず、台詞を必死に追いかけているうちはずっと不協和音のように感じていました。聞こえてくる言葉を音として受け止めるようになってから、いつの間にか心地よさを感じていたように思います。
すると、薄暗い照明と変化のない視覚のせいもあってか、強烈な睡魔が・・・。
「ともだちが来た」の、ともだちの存在は感じられたか?
真っ先に脳内補完で相手の存在を設定してしまっていたので、もう一人が「いる」光景は比較的容易に描き出すことができたと思います。ただ逆に「いなくなった」のは感じられなかったですね。
役者の演技が微妙に変化してたそうですが、わずかに違和感を感じたくらいで、脳内補完を上書きするような要素は判らなかったです。


