9月21日から10月4日までの計13ステージという、広島では珍しいロングラン公演。もうちょっとで折り返し地点という絶妙なタイミングでの観劇となりましたが、客席はほぼ埋まっていて人気と期待の高さをうかがわせます。
山信仰が根強く残る小さな村の片隅で、何やら怪しげなプロジェクトが進行していた。
とある家に集まった男女は、夏祭りで疲労するお芝居の稽古を始める。この舞台を上演することで、30年前に亡くなった伝説の村長・山さんと、彼ら夫婦が祀られた山の伝説を語り継ぐのだ。
そんな雰囲気の中、死んだはずの村長の亡霊を見たという噂が村中を賑わせていた。そして、都会で役者をしている一人の若者が呼びつけられる・・・。
個性的な役者陣による、どっしりとして暖かみのあるストーリー。全体としては淡々と進行しているのに、印象はどことなくダイナミックです。
また、各登場人物の設定がちょっと複雑だったんですが、すんなりと理解できるようにきちんと組み立てられていました。
物語の中で演じられるお芝居は、最初はとにかくツッコミどころ満載。それがクライマックスではまるで神楽のような荘厳さをちょっとだけ感じさせてくれたりして・・・。
この劇中劇を通じて、今まで隠し通されていた真実が明らかにされる展開は良かったです。そして、お話の流れから、その真実を今後も隠し通していくんだ、というなんとなく意志も伝わりました。
ただ、さらにその後の顛末を期待していたので、そこが描かれずに終わったのは消化不良というか、ちょっと残念に思いました。
どう決着させれば、誰にとってハッピーエンドとなるのか・・・ちょっと難しいお話でしたけどね。
さて、このお芝居はチラシのバリエーションがたくさんあって楽しいです。こちらにいくつか掲載していますので、ご覧になってみてください。
そうそう、明日以降の公演はまだ若干チケットが残っているそうですよ。演劇未経験の方がもしいらっしゃったら、秋の夜長を劇場で過ごしてみてはいかがでしょうか。
オイラも今回、座った席の影響(野球場でいえばライトポール際)で役者陣の表情が観られないシーンがいくつかあったので、もう一回違うアングルで観てみたいな・・・なんて考えています。


