2006年12月24日

イヌの日

昨日は楽しみにしていたお芝居観劇の日。演目は阿佐ヶ谷スパイダースPresents『イヌの日』です。
午後7時からの公演に、前回の「悪魔の唄」と同じアステールプラザの中ホールに行ってきました。

開場の時間を待っていると、続々と人が集まってきます。さすがに人気がある公演らしく、遠方から来たらしいキャリーバッグを転がしている人もいました。
初めての観劇に落ち着かない友人と、暖かいココアの飲みながら時間を潰していると、ようやくホールの扉が開きました。さぁ間もなく開演です。

いきなりアレなシーンから始まったのに目を丸くしながらも、次々と現れる登場人物によって次第に物語にのめり込んでいきます。今回はいつもより席が前方(5列目)だったので、役者さんの表情などもよく見えて迫力がありました。

「監禁」というテーマに「性」というスパイスをふんだんに盛り込みながら、子供の無邪気さと残酷さ、倒錯と葛藤、それに巻き込まれていく外界の大人たちというストーリー。ありえない、でも、もしかしたら・・・なんて考えながら、たくさん笑い、たびたび目を見張りながらの、あっという間の3時間。
とくにクライマックスは、迫力があって息を呑む展開でした。

ハッピーエンドなのか判断に苦しむエンディングと、大団円とはほど遠い曖昧なエピローグには消化不良な印象もあるんですけど、これもまたこの作品世界の魅力なのかな〜と思います。
カーテンコールのコメントも楽しくて、最後の最後まで大満足でした。

「イヌの日」ってタイトルが、ついに最後まで劇中の設定と結びつかなかったんですが、パンフレットを読んで疑問氷解。英語で「Dog Days」って「盛夏の頃」って意味があるんだそうな。
あぁなるほど、セミの声が聞こえる夏の日々。あの頃から止まっていたはずの日々ってことなんですね。
posted by ばりさく at 10:01| Comment(3) | TrackBack(1) | 演劇鑑賞
この記事へのコメント
はじめまして!
「ひろしば(広島演劇ひろば)」というブログを運営しています。
阿佐ヶ谷スパイダース「イヌの日」の感想ブログを集めた記事を作りましたので、こちらの記事へのリンクとトラックバックをさせていただきましたがよろしかったでしょうか。
いくつか感想が集まっているので、もしよろしければお立ち寄りください。
Posted by トム(snail-house) at 2007年01月08日 22:45
トムさん、こんにちは。貴ブログ、楽しく拝読させていただきました。
トラックバックの件、全然問題ありません。リンクもありがとうございます。
Posted by ばりさく at 2007年01月08日 23:35
ありがとうございます!
楽しんでいただけてよかったです。
これからもどうぞよろしくお願いします!
Posted by トム(snail-house) at 2007年01月11日 09:39
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★阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS「イヌの日」(2006/12/23-24)
Excerpt: 広島の観劇ブログのリンク集です。 (??ひとこと感想から辛口批評まで??) この記事では [アステールプラザ芸術劇場シリーズ] 阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS「イヌの日」 (2006年..
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Tracked: 2007-01-08 19:18