甘利経済再生担当相の現金授受問題に関連して、国会の予算委員会で繰り広げられた質疑。とても興味深い、というか呆れた議論がありました。
TPP交渉を含む現政権の政策について政治献金が影響を受けることはない、と前日の本会議で安倍首相が断言したことについて、その根拠の説明を求められた安倍首相はこんな答弁をしました。
「ないということをない、と証明するのは悪魔の証明なんですよ。あるんだ、と言うんだったら、あるということを主張してる方に立証責任があるんですよ。当たり前じゃないですか。私は、ないものについては、ないと言うしかないじゃありませんか。」
おいおい、お前がそんなこと言うのか?、と思わずツッコミたくなりますね。
だってこのおバカさん、昨年の参院特別委でイラク戦争における米軍の過ちに将来自衛隊が与することになるという至極真っ当な危惧に対して、こう言ってたんですよ。
「(イラクは)大量破壊兵器はない、ということを証明する機会を与えたにもかかわらず、それを実施しなかったわけであります(から米国のイラク侵攻および破壊と殺戮に問題はない)。」
いやぁ、よくもまぁ恥ずかしげもなく、こんな正反対な答弁ができるもんですね。
存在しないことを証明するのは困難だから、存在すると主張する方に証明する責任があるのは確かです。それならば、大量破壊兵器の存在を証明する責任があるのはイラクではありませんよね。
まぁ彼としては、悪魔の証明って言葉を使ってみたかっただけで、物事の本質を理解してはいないのでしょう。
話を戻すと、そもそも現金授受問題が政策に影響している疑いがあるので検証すべき、という指摘に対して「ない」と断言したんだから、その根拠を示す責任があるのは自明の理でしょう。それを、相手に対して「ある」という事例を示せという反論は、単なるすり替えでしかありません。
最近の国会の質疑を見ていると、こんなシーンばかりでイライラしますね。
2016年02月04日
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