この週末はキャンプに行くよ、と職場の人に話したら、
「この季節に?」
「一人で?」
「それって、ただの野宿じゃん」
・・・とまぁ反論できない反応が返ってきました。
せめて「野営」と呼んで欲しいものですな。
さて、いつも旅先でキャンプできるようクルマに道具を積みっぱなしなんですが、最近の一人旅は基本的に満腹になるまでハニトー食べて睡魔に襲われるまで移動する毎日。とくに長距離の遠征だと、お昼過ぎにキャンプ場に着いて翌日までノンビリ過ごす・・・なんて時間的余裕がないので、どうしてもフットワークに勝る車中泊がメインになってしまいます。
そんなわけで、車中泊では邪魔者でしかないテントたちに活躍の場を与えてやろうと出かけました。
さてさて、所用を済ませてから出発し、まずは友人に教えてもらったハニトー新情報のチェック。

それから消え物を調達して、聖湖のキャンプ場に到着。先客がまったくいない中央のエリアを、この日のキャンプ地としました。

テントを張って焚き火を始めたら、あっという間に午後6時を過ぎて辺りは真っ暗。
さっさと食事の準備をしましょう。

晩ご飯はタイ料理屋さんでお土産にもらったインスタントラーメン。あとは定番の炭火焼きですな。

焼肉も良いけど、焼き魚が食べたくなるのよね。

食事を済ませたら、あとはひたすら焚き火タイム。
遠く離れた先客のテントは早々に就寝したのか、ほとんど物音が聞こえてこなかったので、薪が爆ぜる音が闇夜に響き渡ります。
ゆらめく炎を眺めながら、いろんなことを考えました。真っ暗な寒空に独りぼっちなので、心躍るような気持ちになれるはずもなく・・・。

炎が収まって熾きになると、ネガティブ思考に拍車がかかります。暗黒面に吸い込まれそうになる感じが心地良い。

結局22時過ぎくらいまで焚き火を楽しんでから就寝。
午前3時くらいに目が覚めて天幕から出てみると、空を覆っていた雲がなくなって明るい月の向こうにオリオン座が見えました。

午前6時半頃に起床。
寒さで眠れないってことはなかったけど、テントが凍ってたのは想定外だったな。フライの内側も結露でシャリシャリです。

温度計を持っていなかったので、クルマに戻って外気温計を見るとジャスト0℃。放射冷却で冷え込んだのかな・・・と、深夜の月明かりを思い出してみたり。

周りがテントだらけになるハイシーズンは苦手なので、これくらいの季節だと閑かに過ごせますね。

朝靄の中、ふかふかの霜柱を踏みしめながら聖湖畔を散歩。

朝日が顔を出すと、靄が晴れて一気に暖かくなってきました。

紅葉に染まった山々を眺めながら、この日差しでテントが乾いてくれると良いな・・・と思っていたんですが、お昼過ぎまで待っても水滴だらけのまま。仕方ないのでそのまま撤収して北上。

益田から日本海側を西へ走り、下関に到着。
ここで数年前から気になっているハニトーにチャレンジしたんだけど、今回もあえなく空振り。
ええい、今度こそリベンジしてやるぞ、と次回は予約を誓う。

ハニトーが入るはずだった胃袋のスペースをラーメンで埋めて、この日はテントではなく車中泊でした。

なんだかんだで、成果はなくともハニトーツアーになってしまったようで・・・。