連休もあと残り3日。
そろそろ帰りのことも考えなければならないのですが、まだ青森県に滞在中。漠然とした予定ではこの日から岩手にいるつもりだったんですが、「奥入瀬渓流」に行ってみたくなったので、八戸から十和田湖方面へ移動する途中で車中泊。
観光シーズンは渓流沿いの道路が激混みするらしいので、早朝からアタックです。

時間と体力があればじっくり歩いて楽しみたいところですが、さすがにそうもいきません。午前6時前後だとまだ交通量が少ないので、ちょっと進んではクルマを停め、写真を撮ってはクルマを走らせ・・・のヒット&ゴーを繰り返していきます。

そんな中、川辺の遊歩道から路駐のクルマに戻ろうとした際に思い切りズッコケて左足から流血。そしてデジカメをアスファルトに落としたっていうかぶつけてしまいました。
レンズや液晶が無事だったのは奇跡ですが、オイラとカメラのボディに傷がつきまくり。

体と心の傷にブルーな気分になりましたが、気を取り直していかないと。ダイナミックな銚子大滝までたどり着けば、十和田湖まであと少しです。

直瀑や段瀑といった違い以外にも、高さや形状などいろんなバリエーションの滝が見られて楽しい。

十和田湖に着きましたよ。

味噌だれをつけて焼いたきりたんぽを食べて、ほっと一息。

十和田湖の南側まで移動し、乙女の像へ。

気がつけば午前10時を過ぎてました。さぁ、そろそろ岩手へ出発です。

南下を初めてしばらくすると、「中滝」に遭遇したので思わず停車。近くまではいけなかったけど、雪解け水のせいか水量が多くて迫力がありました。
周囲にいくつか滝があるみたいなんですが、時間がないので再出発。

鹿角から八幡平を通過して盛岡方面へ。途中、強烈な睡魔に襲われたので日陰にクルマを停めて仮眠を摂ったんですが、暑さにたたき起こされた。

盛岡の西側にある雫石ってところへハニトー食べに向かったんですが、その前に小岩井農場へ。

さすがにファミリー客が多く、園内のアトラクションやレストラン、売店にいたるまで大盛況。

さっきまでの快晴が嘘のようにどんよりとした曇天。岩手山もすっかり灰色の雲に隠れてしまいました。
ラム肉の串焼きを食べようと行列に並んでいたら、雨がパラパラと・・・。

ソフトクリームがぶち美味しい。この後のハニトーがなければ、もう2〜3本は食べたいところ。
でも、そのたびにあの行列に並ぶのはちょっと・・・。

牛乳と飲むヨーグルトも買った。
牛乳は低温殺菌のため持ち帰り不可なので、園内で飲むようレジのスタッフが蓋にかけられたビニールを取ってしまいます。

そろそろ制限時間いっぱいなので、ハニトーモードに切り替えます。
雫石町で食べた後は北上市、それから盛岡市まで戻ったんですが、ここでは2軒連続の空振り。それでも偶然ハニトーを発見し、居酒屋へ入りました。
ネギのサラダや鶏肉のチリソースなどの後、ハニトーを食べてミッション完了。

さて、ここから一思案。この夜のうちに太平洋側へ移動し、観光しながら内陸に戻って広島へ帰るってプランを描いていたんですが、どうしたわけか「八幡平」を見ておきたくなったんです。
熟考の末、「夜のうちに移動し、早朝の景色を見てから太平洋側へ移動すれば良いんじゃね?」との結論になり、一旦北へ向かうことにしました。しかし、肝心の八幡平アスピーテラインまでやって来たところで、夜間の通行止めが発覚します。
再び脳内会議が緊急招集されたんですが、もはや方針変更は不可能。パーキングエリアで車中泊となりました。

午前8時30分の通行止め解除に合わせて出発。ちゃんとゲートが開いていましたよ。

道路脇には雪の壁。

展望台に到着しましたが、猛烈な北風で体感温度が一気に氷点下。銚子で初日の出を見たときに着てたアウターを引っ張り出して、なんとか難を逃れました。

岩手山の反対側、つまり北に顔を向けると息苦しくなるような突風が突き刺さるように冷たい。春から初夏の装いに身を包んだ観光客からは悲鳴が聞こえましたよ。

アスピーテラインから樹海ラインを通り、極寒の八幡平に別れを告げて宮古方面へ。こんどはポカポカ陽気で睡魔が襲ってきたんですが、想定よりも時間が押していたので我慢して走り続けます。

やっとこさ太平洋側へ到着。
道の駅で証明書をもらった後、まずは浄土ヶ浜へ。綺麗な景色を堪能した後は、本日のメインイベントであるトドヶ崎へ向かいます。

浄土ヶ浜からトドヶ崎までは直線距離だと15キロくらい。何も知らないオイラは、ここからの所要時間を大きく見誤ります。
宮古湾を迂回するのは仕方ないにしても、そこから山の中を延々走ること1時間。やっとこさ駐車場にたどり着いたと思ったら、ここから自然歩道で3.8キロ・・・徒歩で片道1時間だってさ。
思わず「マジかぁ!」と叫びました。

高低差は山寺には及ばないけど、歩く距離は白神の森 遊山道に匹敵します。ここまで連日のトレッキングで疲労がピークに達してるというのに、最後の最後でこの仕打ち。
漁港のそばをスタートしたのにまったく海が見えなくなり、本当に灯台へ向かっているのか不安になりながら、終わりの見えない苦行の道をひたすら歩き続けます。

そろそろ日没の心配もしなくてはなりません。もちろん街灯なんて1本も立ってないし、真っ暗の山道なんて無理でしょ。
生きはヨイヨイ帰りはコワイって事態になったら、40過ぎてても泣いちゃうぞ。

歩き出してちょうど1時間、ようやく本州最東端まで120メートルのところまでやって来ました。
この分かれ道を直進すると、灯台へと続いているようです。

海辺までたどり着きました。さぁ「本州最東端の碑」とご対面・・・。
・・・って、あれ?

・・・(右へ向いて)あれ?

・・・(左へ向いて)あれ?

やばい、見つからん。どこかで道を間違ったか。
・・・と焦って踵を返してみたけど、ここまで1本道だったよなぁ。
んで、何度も周囲を見渡してなんとか見つけました。ただの岩にプレートが設置されているだけじゃねーか。

一安心したあ灯台が見えました。もちろん行ってみますよ。

魹ヶ埼灯台に到着。さすがにこの時間になると、周囲には人がいませんね。
オイラがこの日最後の訪問客になりそうです。

灯台から少し歩いた場所に幻の滝があるって貼紙があったので行ってみましたが、影も形も見当たらず。
さぁ急いで戻らなきゃ。
山道を歩いていたら、往路ですれ違った若夫婦に追いついた。なんでもお腹に赤ちゃんがいるそうで、お二人でゆっくりゆっくり歩いていたんだそうな。
「お気をつけて」と笑顔で挨拶を交わし、なんとか暗闇が迫ってくる前に駐車場へ。

トドヶ崎を出発し、しばらく海沿いを走ってから内陸へ。すでに遠野や平泉を楽しむ時間はありません。
何度か休憩を取りながら西へと進み、ひとまず高速に乗ってサービスエリアで盛岡じゃじゃ麺を食べたのが連休最終日の午前2時過ぎ。

もうここからはまっすぐ広島へ向かうだけ・・・だったんですがね。
やっぱり中尊寺に行きたい、朝一に行ってすぐ帰るのなら大丈夫じゃね?とお馬鹿な考えが頭をよぎり、思わずハンドルを切って高速を下りてしまいました。
でも、落ち着いて考えればそんなの無茶に決まってます。すぐに頭を冷やし、遅まきながら今回は諦めることを決断。
そのまま仙台まで走り、ラーメンを食べてから再び高速に乗りました。

ここから先は観光もハニトーもなく、サービスエリアだけが楽しみな退屈な帰り道。とりあえず海老名で鯵の唐揚げを買ってみました。
香ばしくて4つの味(しお、しょうゆ、カレー、ペペロンチーノ)が楽しめて美味しかった。

箱根山の噴火がニュースになってたので箱根の辺りを走るのはちょっと緊張。でも、富士山が見えたらすっかり気にしなくなってました。

お次は富士宮やきそばとロッテリアのタワーチーズバーガーなどを食べる。

カレーうどんはどこで食べたのか忘れちゃったな。食欲が睡魔に買った瞬間だったような。

この日最後に食べたのはきつね鴨うどん。

そんなわけで今回のツアーも強行軍でしたが、なんとか無事に帰還しました。睡魔と格闘しながら帰宅したのは午前3時・・・5時間後のお仕事には遅刻してませんよ。
でも、もしあの時の誘惑に負けて中尊寺に行っていたら、連休明けに休暇って醜態になってましたな。
ちなみに増えた体重は約6キロ、愛車の走行距離は約4,900キロでした。