2013年05月06日

ひげよ、さらば(前編)

ゴールデンウィーク最終日。アステールプラザにて、PROJECT Feによる「ひげよ、さらば(前編)」の1幕と2幕を観劇。

アステールプラザ

かつてNHKで放映された人形劇の原作にもなった上野瞭の長編児童小説が原作。全編を4幕に分けて、この春に前編として1〜2幕、さらに後編として秋に3〜4幕を上演するという企画の公演です。
昨年秋のC.T.T.で試演された予告編から、満を持してのお披露目ってわけですね。

物語の舞台は野良猫たちの縄張りであるナナツカマツカという小高い丘。記憶を失ったヨゴロウザという雄猫が迷い込み、片目と名乗る野良猫と出会う。
片目は集団で行動する野良犬たちと対抗するために野良猫たちを一つにまとめようとしているが、独立独歩の猫たちは聞く耳を持ってくれない。当初、片目はヨゴロウザをアカゲラフセゴの野良犬たちの密偵と疑うが、誤解が解けると相棒として自分の縄張りに招き入れ、自分に協力させようとするのだが・・・。

そんなこんなで、ヨゴロウザが人間に捕まるまでが第1幕、そしてナゲキの犠牲によって野良猫たちが一つにまとまるための話し合いにこぎ着けるまでが第2幕でした。

客席がスタジオ中央を凹型に半包囲するレイアウトで、あちこちに出ハケの通路を設けたレイアウトはミュージカル「キャッツ」を彷彿とさせますね。物語を進めながら舞台上の木枠を移動させることによって猫たちの縄張りを表現させるんですが、その角度を変えることによって客席から見える風景が立体的になるよう工夫されていて、とても楽しかったです。
暗転を多用せずスムーズにストーリーが進むのも好印象でした。

また素人目ですが、出演していた役者たちが各々しっかりと猫や犬やネズミたちを演じていて、見事に作品世界を構築していたのが素晴らしかったと思います。
ただ、出ハケがいろんな角度から見える分、捌けるまでの表情や捌けるスピードによって作品世界から引き戻される瞬間がありました。しっかりした物語の作品世界にどっぷり没頭できているだけに、ちょっとしたことが気になるんですかね。

あと、このレイアウトではサグリ登場シーンのように正面奥の高い部分とステージ中央部の2か所でお芝居を並行させる場合、右翼と左翼のお客さんは少々見づらかったのではないでしょうか。もちろん正面から額縁的に観るよりも魅力的なシーンが多々あっただろうと思うので、メリットとデメリットがあるのはどんな席にもあるでしょうけど。
オモテカウラカを大泥棒って呼んだシーンがありましたが、あれは脚本どおり?

さて、各幕の上演後には予告編があり、次回への期待が弥が上にも高まります。でも出演者勢揃いによるお辞儀がなく、とくに終演のアナウンスもないので観客としてのカタルシスは中途半端で終わってしまいました。
幕間って位置づけだからかも知れませんが、公演を分けてあるのだからお辞儀がないと締まらないですよね。文字どおりカーテンコールで呼び戻せば良かったのかな。
第2幕ではパンフやアンケート用紙の配布もなかったので、アンケートも書かずに帰路につきました。

最後は愚痴。
2幕の上演中にケータイの着信バイブを鳴らし続けたバカがいましたな。あれだけ上演前に「電源を切れ」と言われても理解できないだけでなく、バイブ音が響いてるのにさっさと対応しないもんだから、客席がざわついてせっかくの作品が台無しでしたよ。
そのバカが連れと並んで座れるようにと、他にたくさん席が空いているにもかかわらず先に座ってる人間に席を移動するよう指示してきたスタッフへの不快感もあり、怒りは終演後しばらく収まらなかったのでした。

ひげよ、さらば(前編)
posted by ばりさく at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇鑑賞