2011年11月27日

うお傳説

下北沢ザ・スズナリにて、ザ・スズナリ開場30周年記念公演「うお傳説」ソワレを観劇。

ザ・スズナリ

精神病院のような場所にいる一組の夫婦。夫は妻の治療に付き添っていた。
娯楽室から聞こえてくるピアノの音を妻が嫌がるため、夫は演奏を止めてくれるよう頼むために娯楽室へ向かった。そこにいたのは一人の女性。夫とは初対面のはずだったが、彼女は自分を知っているという。
彼女は、かつて自分が不倫の末に殺害した教え子の名を名乗った・・・。

今ではすっかり演劇の街として有名になった下北沢ですが、その歴史は30年前のザ・スズナリの開場から始まったのだそうな。そして、実質的なこけら落としとして上演されたのが、1973年に実際に起きた立教大学助教授による教え子殺人事件を題材にした本作品とのこと。
今回、新たな時代の演出家と俳優たちによって、30年ぶりにスズナリの舞台に帰ってくる・・・という公演です。

舞台上には、地面に囲まれた穴のような場所に長さも太さもまちまちな丸太が立てられています。登場人物たちが上を歩いたり間をすり抜けたりするんですが、不安定な丸太の上を歩くたびにヒヤヒヤしました。
ゴムひもが張り巡らされた大きな木枠のような舞台装置も印象的でした。これが水面を表していてい物語が進むにつれて上昇していきます。最後は水の中、いや、そこは一家心中の舞台となった海そのものでした。

上演時間は第一部が約1時間、途中15分の休憩を挟んで第二部が約1時間30分という小劇場では長めのお芝居。でも休憩のおかげであまり疲れずに観ることができました。
ただ、途中で気持ちがリセットされたからかも知れないけど、全体を通して強烈なインパクトは感じませんでした。助教授が事件を起こすなど珍しくない時代になってるからかな。

とくに印象に残ったのは妻が夫にキレるシーン。「夫婦の会話に接続詞は要らない」なんてシークエンスは面白かったし、上手と下手で客席に向かって夫をなじるシーンなんか迫力満点で、もう目が釘付けになってしまいました。

終演後はアフタートークでは、この作品が生まれた背景やザ・スズナリの黎明期のエピソードなど、いろいろ興味深い話を聞くことができたのが良かったです。

うお傳説
posted by ばりさく at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇鑑賞

日記ちゃん&タイトな車

アトリエ春風舎にて、田上パルによるスペシャル2本立て、「日記ちゃん」と「タイトな車」大楽を観劇。

アトリエ春風舎

「日記ちゃん」は図書館に勤める女性が来館者の男性に恋をする一人芝居。その恋い焦がれ方が尋常ではなく、妄想がどんどん膨らんでいくのがとても面白かったです。
時にはマネキンを使いながら一人で3役を入れ替わるのが見どころでしょうか。階段の手すりや扉などの設備も上手く演出で取り入れてとにかく楽しく観ることができました。

そして「タイトな車」は、森の中で遭遇した記憶喪失の男性二人によるハチャメチャ劇。止まったオープンカーの前で目覚めた男・末武は、もう一人の男・河村が自分をはねたと思い込んで病院へ連れて行けと迫るが、末武も記憶がないしキーも持ってないし・・・ってオープニングから、どんな展開を見せるのかとワクワクしました。
オチはちょっと強引な感じもしましたが、スピーディーな展開は見応えがありました。

ちなみにタイトな車は広島の劇団であるブンメシが2005年に初演した作品で、今回はコラボ記念ということで「広島のヒト割引」が実施されていました。もちろん、オイラも「広島から来ました」ってんで500円割り引いてもらいましたよ。
んで、登場人物の河村とはこの日吉祥寺で青年団の舞台に立っている河村竜也氏のことであり、末武とは現在広島でローカルタレントとして活躍中の末武太氏のことですよ。初演は俳優の姓をそのまま使ってて、今回はそれを変えなかったみたい。

幕間の空気が良かったな。日記ちゃんが静かに自分の芝居の片付けをしている中、怪しげな男性がオープンカーを組み立てて・・・何かが倒れて大きな音がしたのはご愛敬。

田上パルスペシャル
posted by ばりさく at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇鑑賞