始球式では建さんの二人の娘さんがバッテリーを組み、建さんがバッターボックスに立ったんだとか。見たかったなぁ。
さて、この大事な試合の先発を任されたのは齊藤。ピリッとしない立ち上がりでしたが、3回表に廣瀬の後逸で1点を失うと、4回表には四球を絡めて3失点。
結局、4回4失点で早々に降板となりました。

あまりの不甲斐なさに憤慨し、景気づけにとフードの買い出しに出かけてたら、その裏に木村、天谷、栗原と連打が続き、嶋のスリーランで一挙同点。この試合は負けられない・・・そんな気迫の攻撃だったように思います。
久しぶりに動物性タンパク質をガッツリ。ここんところハニトーや麺類で炭水化物ばっかりだったかなぁ。

5回表からのリリーフは中田。6回から大島になったのでこの1イニングだけの登板でしたが、無失点でゲームの流れを相手に渡さなかったのが結果的にその裏の猛攻を呼び込んだと言えるかも知れません。
これでプロ初勝利、おめでとう。

5回終わってのインターバル。

入場時に配られるポスターで球場を真っ赤に染めるのは、恒例となりましたね。

4回に続いて6回にも打者一巡の猛攻。さらに6回には3四球での満塁から石原のタイムリーで2点を追加。
「建さんを勝利で送り出してあげたい」選手とファンの気迫のおかげか、試合は一方的な展開になりました。

ラッキーセブンのジェット風船も、高橋の最後の勇姿を待っているようです。

そして8回表、ついにコールされます。
「ピッチャー高橋」。

三球三振で最後のピッチングは三球三振で飾り、16年間の現役生活に終止符を打ちました。渾身のストレート、球速142km/hはお見事です。

このイニング先頭打者だったカスティーヨにも拍手。他の外国人選手がすでに帰国している中、今季20号のホームランを打つために試合に出場し続けてるそうですが、三振で建さんの花道を飾ってくれました。
貴重な打席をありがとう。

ベンチに戻ってきた高橋を迎えたのは若きエース。しっかりと握手し、新時代の担い手にバトンタッチ。

試合はそのまま、12―4で大勝。対ベイスターズとは15勝9敗0分でセリーグ5球団の中で唯一勝ち越すことができました。
5位と6位も確定し、この2球団だけが借金生活・・・やれやれって感じですね。
勝利後に行われる選手たちによる礼。

試合終了後は高橋投手の引退セレモニー。準備ができるまでの間に、アストロビジョンでは入団してからの軌跡が紹介されます。
昨年のメジャー挑戦、なんだか遠い昔のように感じてました。

チームメイト、ご両親、ご家族、そしてファンへと「ありがとう」を繰り返したスピーチには、思わず目頭が熱くなり・・・。

選手会長の石原、同期入団の横山、そしてご家族から花束の贈呈。そういえば今日の試合で同点スリーランを放った嶋も同期ですね。

それから一塁側から反時計回りにグラウンドを一周。スタンドからも「ありがとう」の声が掛けられます。

今後の活躍を期待してエールを贈るファンも多かったことでしょう。

グラウンド一周が終わり、マウンドで胴上げが行われた後、記念撮影へ。

すべてのセレモニーが終わり、茶目っ気たっぷりの笑顔でスタンドに手を振る建さん。これが彼の魅力であり、ファンから慕われた理由なのかな。
